【本】絵くんとことばくん

主人公が母親にお小遣いを増やしてもらうためにポスターで訴えるという本。グラフィックとコピーの面白さというだけでなく、情報の切り口や伝え方といったアプローチも試行錯誤してプレゼンテーションの精度を徐々に高めていく過程がとても面白い。
義弟の誕生日プレゼントとして贈ったけれども、その後、義弟も実際にお小遣いを増やしてもらおうとしたようで、ほほえましい。(全然相手にされずに撃沈したようではあるが)
子ども向けではあるが、ふだんコミュニケーションデザインを実務としていない、あるいはデザインの初学者向けに、考え方の入門書としてもわりと良いと思う。

絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)
天野 祐吉
福音館書店
売り上げランキング: 72,829