ワークショップにお菓子が有効であることを証明する論文

Facebookで羽山さんが「ワークショップにお菓子が有効であることを証明する論文(ネットで読めるもの、英文可)‬」を急募してて、ちょうど時間あったのでざっと探してみたらそれなりにそれっぽいのがあるし、内容も結構面白いぞということで、ブログに貼り直しておく(Facebookはあんまストック向きじゃないのと、羽山さんのとこのスレなので)。

ちなみにリンク先はおおむねPDF。

菓子が集団による創造的パフォーマンスに及ぼす効果
結論からいうと、菓子と飲食によって有意な結果が出てるので、必要性が確認されたやつ。

グループ活動のための菓子を活用した 支援システムに関する検討
これは検討で終わっててこれ単体では有意性はわからないが、とりあえず。

会議中のお菓子が集団創造性へ与える影響 : 発話状況分析と創造性評定から
買わないと読めないぽいので未読だけど、タイトルからすると読む価値あり。

複数人討論を活性化させるお菓子提示デバイス「お菓子くん」の改良
この論文でもお菓子が提示されることでコミュニケーションの均一化・活性化の支援が見られると結論づけている。

Group Preference and Convergent Tendencies in Small Groups: A Content Analysis of Group Brainstorming Performance: Creativity Research Journal: Vol 12, No 3
売り物だしちょっと高いなと思い買ってないが、Abstractから鑑みると参考になりそう。ただお菓子に言及があるかはわからない。

Does Group Participation When Using Brainstorming Facilitate or Inhibit Creative Thinking? on JSTOR
Read Online Freeなので読めるっちゃ読めるが、重厚そうなのでひとまず読むのは保留。なおこれもお菓子に言及があるかはわからない。

ついでにこんなものも見つけた。

言い訳オブジェクトとサイバー囲炉裏:共有インフォーマル空間におけるコミュニケーションを触発するメディアの提案
ポジティブ要素としてのお菓子じゃないし、羽山さんのリクエストとは直接関係ないが、そこにいることの言い訳オブジェクトにお菓子が分類されるだの何だのという論文。けっこう面白い内容。

ほかの人が報告してたものが以下。

多人数会話における食事の有無の影響-会話行動の平準化-

甘いおやつの効用|農畜産業振興機構

あと、そもそもの話として、どんなお菓子がワークショップ的に適切かという実践的な議論はあってもいいかもしれない。栄養成分的な意味、予算的な意味、取り回し的な意味など、いくつか観点もあるし。まあ職業ファシリテーターの人は自分的なベストプラクティスはありそうだけど(切り札、ないし定番的な)、もっと素人というか気楽なワークショップの時におすすめなものとか情報共有しとくのは結構アリかなと思ったり。当該スレではハッピーターンっていう指摘もあったけど、粉や細かい破片が発生する系は個人的にはどうかなあという感触はある。一口サイズのやつならいいんだけど、ビスコとかオレオのちっこいやつとかあるよね。それとか小粒な個別包装のチョコがいいかなあと(体育館みたいな暑い環境でやるワークショップには向かないけど)。というわけで、とりあえずこのお菓子が向いてるよみたいなの、あったら教えてくださいね~

 

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