圧倒的なボリューム(特に文字数)で迫る、UXデザイン界隈におけるザ・教科書。これはマジで英訳して世界中で売ったほうがいい。
ボリュームがボリューミィすぎなので、まだ読破できてないんだけれども、ファーストインプレッションとしては、序文や最初の概要の章なんかで、UXおよびUXデザインについて「きちんと」説明しているというところが非常に好印象。今どきだと、UXハニカムとかThe Elements of UXのダイアグラムだけ持ち出しきててなぁなぁにしちゃう記事やら何やらも多いからねっていうか(UXハニカムとかにまったく触れてないこと自体もさらに好印象)。
ただ、ほんとに教科書って感じなので実践的な事例集やテクニック集を期待する人には向いていない。一方でUXデザインのプロセスを実務的な現場に導入できずに知見がたまってないなとモヤモヤしてる人には、具体的な手法とアウトプットの例示もあるので座学レベルでの知識形成として役立つんじゃないかなーと。UXデザイン界隈の規格や方法論などのまとめ本としてのクォリティも高いし、ぜひとも傍らに置いておきたいバイブルといえるだろう。