エレベーターにおける正面背面問題

先日買い物へ出かけた際に出くわしたエレベーターのボタンまわりが、なかなかの代物だったので報告しておきます。

まずはどんな感じなのかということで写真をご覧ください。件のエレベーターは1基ですが、写真は3枚あります。

エレベーターのボタンの写真[A]
エレベーターのボタンの写真[B]
エレベーターのボタンの写真[C]

さて写真だけだと、じゃっかん何のことやらわからないかもしれないので、位置関係を示します。エレベーターの箱を上から見た下図でいうと、左の扉脇にあるのが写真A、右の扉脇にあるのが写真C、上の壁面にあるのが写真Bです。
ボタン写真の位置関係

乗り込んだ扉とは反対に設置されている扉が出口になるタイプのエレベーターですが、どうも開閉ボタンの数が多く、テプラのせいで余計にごちゃごちゃしてわかりにくいでしょう。しかしそのわかりにくさの最たる原因は、もともとのラベルがいう「正面」と「背面」が、いったい何に対してなんだというところです。

ラベルの主張を真に受けると、この図の向かって左が「エレベーターが主張する絶対的な”正面”」で、向かって右が「エレベーターが主張する絶対的な”背面”」になります。本来、エレベーターに乗り込んだ人の向きに依存するはずの正面・背面がこのように固定化されてしまうことで、「誰にとっての正面なのか?」という通常わかないはずの疑問が生じてしまうのです。

ところでこのタイプのエレベーター、2つの扉が同時に開くケースは無いんじゃないでしょうか。また、あったとしても、片方だけを開くというような制御をする必要があるのでしょうか。そもそもの話として、開くボタンは1つにしておいて、停止階の構造として相応しい扉が開けば良いように思われます。だいたい閉めるボタンは1つなのだし。

ちなみにこのエレベーターは、1階にサイゼリヤとかがある野村不動産武蔵小杉ビルのエレベーターです。地下のタイムズ武蔵小杉第5から乗り込んで1階で降りるみたいなことすると(または逆)正面背面問題を堪能できます。なお、ここのタイムズ自体は料金が高いので駐車する際はご注意ください。

 

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