ネコメシでの視察業務的なニュアンス兼ねて、アクセシビリティの祭典2018に参加してきた。
小並感としては「参加して良かった」なんだけど、来年はネコメシ的に協賛企業として参加する感じにしていきたいかなとも。
セッション的には、もともと「週の真ん中に神戸かー。きついなー」と思いつつも、行ってみようってことになった、精神的に後押ししてくれたセッションが、サイバーエージェントvsサイボウズのプロレスセッションだったわけなのだけども、というのも、サイボウズの小林くんと、以前に日経コンピュータの企画で対談したことがあって、それで今はどういう取り組みをしているんだろうというのに興味があったというのもあって。で、期待にたがわず、一番面白かったし、興味深い内容だった。
ご参考 日経コンピュータの記事:
徹底対談前編:“想像力の欠如”がアクセシビリティを阻害する – そのWebサイト、使えません!:日経 xTECH Active と 徹底対談後編:適切なHTMLタグを使うことのメリットを知ろう – そのWebサイト、使えません!:日経 xTECH Active という記事
レフェリーが伊原くんで、彼ももうBA卒業済みで今はfreeeなわけで、そうなると、サイバーエージェントとサイボウズとfreeeのデスマッチにしてはどうかしらと思うくらいに、伊原くんのファシリテーション……というより実質的には参戦してたともいえるようなコメントの数々も良かった。
アクセシビリティの取り組みが、会社的にどう評価されるのか?という辺りは、まあそうだよなーっていう感じだった。サイバーエージェントでは、事業観点では評価されなくて、人に紐づいた技術評価とかアクティビティ評価みたいなほうで評価されるという話。給料は上がったと言ってたけど、事業ないしプロダクトを構成するイチ要素なのだから、事業観点で評価されたいよねというのがあるわけで。そこに対して伊原くんが、レフェリーながらも議論に参戦して、自分がfreeeへ転職した理由のひとつとして、事業観点で評価可能だろうという展望をもっていたというのが興味深く。
ようは、アクセシビリティを必要としている人間の数はこれだけいますよ(視覚障碍者は何人、あとアクセシビリティの対象には高齢者も含まれるからそれは何人、みたいな。総務省の障害者白書とかで数字もわかるし。高齢者数も。)っていうのが提示できるんだから、その中で会計ソフトのニーズがある人もこれぐらいいますよ、みたいな感じで、マーケティング可能だろうと。サブスクリプションモデルなので、たとえば1万人の潜在顧客がいますよということになればコストをどれだけかけれるかみたいな話もできると。これなら、アクセシビリティ対応という要件が、ビジネス要件よりも優先度的に負けて実施されないみたいなことにもならない。だから具体的な事業評価に直結させられると思うんだよねみたいな話で。これはアクセシビリティ業界(?)としての実績にもなるから、是非がんばってほしいと思った。
ところで上述した箇所にて、セッション個別ページにリンクしたんだけど、このURLがなー。/2018/が挟まれてない時点で、次回の祭典タイミングにobsoleteしちゃうのが予想できてしまう。まあ次回のセッション8がトークバトルじゃなければ、リダイレクト元の文字列として生き残れるかもしれないけど。
[2018/5/31追記]/2018/を挟む感じにURLを変更したとのこと。
まあそんなわけで、アクセシビリティの祭典に行った人じゃないとよくわからない感じのレポートは以上です。
(FRESH!で全部見れるんだけど、9時間ある映像見直すの無理だと思うので、上記セッションだけなら7時間半めから)
それにしても微塵も観光できなかったのが残念。またゆっくり神戸を散策したいものだね。
140B (2017-08-07)
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